これはサンプルです。架空の企業「株式会社グリーンマルシェ」を題材にした報告書の見本です。 診断の詳細に戻る

開発チーム見える化診断

現状分析報告書

本報告書は、貴社の開発体制・タスク状況・開発フローを客観的に整理し、改善の優先順位を提案するものです。

対象企業
株式会社グリーンマルシェ
事業内容
オーガニック食品のEC販売
従業員数
28名(うちエンジニア1名)
診断期間
2026年6月1日 〜 6月14日
報告者
打田裕馬(フラクショナルCTO)

エグゼクティブサマリー

2週間の診断を通じて、以下の4点が主要な所見として浮かび上がりました。

所見 1 — 最優先

外注先への依存度が高く、見積もりの妥当性を社内で判断できる人がいない。過去1年で約120万円の過剰支払いの可能性がある。

所見 2 — 最優先

社内エンジニア(1名)にレビュー相手がおらず、コード品質のフィードバックループが存在しない。

所見 3

タスク管理がExcelベースで、優先順位と進捗がチーム間で共有されていない。

所見 4

テスト・リリース作業がすべて手動。月あたり推定12時間が反復作業に消費されている。

開発体制の現状

役割 担当 稼働 備考
社内エンジニア T.S. 氏 フルタイム 入社2年目。フロントエンド中心。バックエンドは外注に依存
外注先 A社(3名体制) 月80時間契約 契約3年目。バックエンド・インフラを担当。窓口はPM1名
技術判断 代表取締役(兼務) — 技術的な判断基準を持たないまま承認している状態

体制上の課題

技術的な意思決定者が不在のため、外注先の提案がそのまま採用される構造になっています。社内エンジニアは実装に集中しており、アーキテクチャや技術選定への関与が限定的です。

ヒアリング結果

社内エンジニア1名、外注先PM1名、代表取締役の計3名に各45分のヒアリングを実施しました。

社内エンジニア — T.S. 氏

コードレビューについて

自分が書いたコードを誰にも見てもらえない。正しいやり方なのか不安なまま本番に出している。外注先のコードも、読んでも判断がつかない部分がある。

外注先との連携について

仕様の認識がずれることが月に2〜3回ある。手戻りが発生しても「最初の要件定義が曖昧だった」で終わる。

外注先PM — A社 Y.K. 氏

要件の伝達について

依頼内容がチャットで断片的に来ることが多い。まとまった仕様書がないので、こちらで解釈して進めている。確認を戻しても返答が遅いことがある。

代表取締役

技術判断について

外注先から「この改修に80時間かかります」と言われても、それが妥当なのか全く分からない。高いとは思うが、根拠を持って交渉できない。

タスク棚卸し

診断時点で進行中・待機中のタスクを洗い出し、分類しました。全23件のうち、主要なものを以下に抜粋します。

タスク 担当 状態 優先度
決済システムのAPI更新対応 A社 進行中(3週間経過) 高
商品一覧ページの表示速度改善 T.S. 氏 着手待ち 高
管理画面の在庫CSVエクスポート機能 A社 見積もり待ち 中
会員ランク機能の追加 未定 要件未確定 中
旧キャンペーンページの削除 T.S. 氏 着手待ち 低

タスク管理上の課題

タスクの一覧がExcelファイルで管理されており、更新頻度が週1回にとどまっています。外注先は別のスプレッドシートで進捗を管理しているため、双方の認識にずれが生じやすい構造です。「着手待ち」のまま2ヶ月以上放置されているタスクが5件確認されました。

開発フロー分析

現在のリリースフロー

現在のリリース作業は以下の手順で行われており、すべて手動です。

工程 所要時間 課題
1. ローカルで動作確認 約30分 確認項目のチェックリストがない
2. ステージング環境にFTPアップロード 約15分 FTPクライアントで手動。上書きミスのリスクあり
3. 代表が画面を目視確認 約30分 確認観点が属人的
4. 本番サーバーにFTPアップロード 約15分 ロールバック手順がない

月平均リリース回数: 4回 / 1回あたり約90分 / 月あたり約6時間の作業コスト

バージョン管理

Gitは導入済みですが、ブランチ運用ルールがなく、全員がmainブランチに直接コミットしています。外注先のコードはZIPファイルでの納品が中心で、Git上での履歴追跡ができていません。

改善提案(優先順位付き)

所見をもとに、着手すべき順に改善策を提案します。上位ほど効果が大きく、かつ着手しやすいものです。

提案 01 — 最優先

外注先の見積もりレビュー体制をつくる

月次の見積もりを第三者がレビューする仕組みを導入します。過去6ヶ月の見積もりを抽出分析したところ、工数の妥当性に疑問のある案件が3件(合計約120万円相当)ありました。

想定効果
年間100〜200万円のコスト適正化の可能性
着手目安
即時(次回の見積もり提出時から)

提案 02 — 最優先

社内エンジニアへの定期コードレビューを開始する

週1回、30分のコードレビューセッションを設けます。品質向上だけでなく、エンジニアの成長実感と定着率にも寄与します。

想定効果
バグの早期発見、エンジニアの離職リスク低減
着手目安
1週間以内

提案 03

タスク管理ツールを統一する

社内・外注先で別々に管理されているタスクを1つのツールに集約します。無料で始められるツールで十分対応可能です。

想定効果
認識ずれの削減、優先順位の可視化
着手目安
2〜3週間

提案 04

リリース作業の半自動化

FTPによる手動アップロードを、Gitベースのデプロイに切り替えます。初期構築に1〜2日、以降は月6時間の作業が30分に短縮される見込みです。

想定効果
月5.5時間の削減、ヒューマンエラーの排除
着手目安
1ヶ月以内

提案 05

外注先のコード納品フローをGitに統一する

ZIP納品をやめ、外注先にもGitリポジトリ経由での納品を求めます。変更履歴の追跡とレビューが可能になります。

想定効果
変更履歴の透明化、レビュー可能な状態の確保
着手目安
1〜2ヶ月

次のステップ

本報告書の内容をもとに、以下のいずれかの形で支援を継続できます。

選択肢 内容 費用目安
報告書のみで完了 本報告書を社内で共有し、自社で改善を進める 追加費用なし
アドバイザリー契約 月2〜4回のレビュー・相談で改善をサポート ¥200,000〜/月
チーム参画 週1〜2日チームに入り、提案01〜05を実行 ¥400,000〜/月

ご不明点やご相談は、いつでもお気軽にご連絡ください。